読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ラ・ラ・ランドー愛し合う男女がズレていく

やっと「ラ・ラ・ランド」(原題:LA LA LAND,2016年アメリカ映画)を観に行きました。

アカデミー賞作品賞確実!」と絶賛されていたので「観たい!」と思っていたのですが、アカデミー賞授賞式の作品賞発表時のあの残念な感じ?で鑑賞意欲が減退し3月下旬になったのでした。

あらすじ

ハリウッドで女優を目指すミアと、自分の理想どおりのジャズバーを開くことを夢見るピアニスト・セバスチャンの恋物語ミュージカル映画なので登場人物が突然踊りだしたり、歌いだしたりします。

以下、ネタバレがありますのでご注意。

夢の実現を目指す二人は恋に落ち一緒に暮らすようになるのですが、ミアは相変わらずオーディションに落ちてばかり、セバスチャンは生活のために理想とは全く違うバンドのメンバーになり、二人の生活はすれ違っていきます。ツアーの合間を縫って帰宅したセバスチャンを「夢はどうしたのか」と責めるミア。さっきまで「声だけでも聞きたい」とか電話していた彼氏が目の前にいるのだからぎゅーっと抱きしめるだけでいいのにさ。

セバスチャンはバーのオーナーのリクエストどおりの曲を演奏することさえできない融通の利かない男です。その男が自分の理想とかけ離れたポジションに身を置いているのは自分との将来のためなのだ、と思い至らないのは若さゆえか、自分の不遇ばかりに関心があるからか、会えない不満と独り舞台を直前に控えた不安をごちゃ混ぜにしてぶつけます。この時のミアの憎たらしいこと。口喧嘩の末ミアは故郷に帰ってしまいます。

その後、キャスティング事務所からの電話を受けたセバスチャンはミアは迎えに行き、二人の交際は発展的解消となり5年の月日が流れます。

良かったところ

5年後、人気女優となったミアは結婚し、子どもを儲けています。ある日、夫と偶然入ったジャズバーがセバスチャンの店でした。かつてミアが提案した店名とロゴ「SEB'S」が使われています。見つめ合う二人、そこで二人に訪れなかったもう一つの人生が映像になって流れます。

それなりに幸せな人生、しかしながら二人はそれぞれの夢を叶えることとなった5年前の選択に後悔がないと確認するように見つめ合い、微笑むのでした。このシーンがとても良かったです。

また、登場する俳優さん、どなたも歌も上手いし、ダンスも上手。ハリウッドの層の厚さを感じさせます。この層の厚さがあるから、こんな素敵なミュージカル映画が製作できるんですねぇ。

まとめ 

人生には様々な選択があります。どの学校に通うか、どこに就職するか、誰と付き合うか、付き合わないか、誰と結婚するか、それともしないのか...。

人は複数の人生を生きることはできません。とりあえず選んだ道を邁進し、選択ミスが明らかになったら路線変更を恐れない。誰かのために生きるのではなく、自分のために生きていく。良い結果でも悪い結果が出ても、その責任は自分で引き受けていく。生きていくってそういう覚悟が必要なのだなと思わせてくれた映画でした。